«

2026.04.24

コラム|育まれてきた熊本演劇の土壌(熊本)

こんにちは。熊本で劇作家として活動している川津羊太郎と申します。ぼくは劇団や演劇ユニットには所属しておらず、これまで舞台に立った経験もなく、戯曲を書くことを通してのみ演劇に携わっております。

▲熊本城と街並み

 生来インドアなたちなので、熊本の演劇界隈を正しく概観はできていないという自信がありますが、今回は、ぼくの両手の届く、だいたい半径2メートルくらいの範囲で、最近の熊本演劇の状況をお伝えできればと思います。ちなみに、両手を伸ばしたときの「半径」とはイコール「腕の長さ」なので、2メートルはだいぶ誇張表現でした。すみません。

 

 閑話休題。さて昨年(2025年)の熊本小劇場のトピックといえば、なんといっても劇団きららの40周年リーディング企画「40祭」、そして劇団「石」の55周年記念公演「法王庁の避妊法」でしょう。どちらも熊本を代表する老舗劇団で、現在も精力的に活動されており、熊本小劇場界を牽引するような存在です。両劇団の公演に行くと、いつも会場の空気がどこか柔らかく、地域に根ざしてファンに愛されているのを感じます。

 また、記念公演とは銘打っていませんでしたが、菊池市の能舞台でギリシア悲劇「メーディア」を公演したゼーロンの会も昨年30周年でした。ぼくの知るだけでも熊本には、創立65年(!)の劇団「市民舞台」をはじめとして、片手では足りない数の劇団が30年以上活動されています。30年!人口100万人にも満たないこの県で、これだけの期間活動を継続するには想像もできないような困難とご苦労があったことでしょう。ぼくは戯曲を書き始めてまだ10年そこそこの新参者ですが、長い劇団の歩みのなかで熊本演劇の土壌を育んでこられたことに深い敬意を感じるとともに、勝手に誇らしく思っています。一方で、すこし残念なのはここ数年、若い世代の劇団がなかなか現れていないことです。コンスタントに公演を行う団体として思い浮かぶのは、CONTE&ACT 噐くらいでしょうか。単純にぼくが知らないだけかもしれませんが。ぼくの認知できる半径2メートルの外で、バリバリ活躍している若手劇団の公演情報があったら、ぜひ教えてください!

 

▲熊本県内の様子

 …ちなみに、改めて調べてみると2025年12月時点での熊本県の人口は168万人なので、さきほどの「100万人にも満たない県」は言い過ぎでした。すみません。あと、ぼくが戯曲を書き始めたのは2011年頃なので「10年目そこそこ」ではなく、もう活動歴15年目でした。時が過ぎるのは早いですね、すみません。

 

 

Trackback URL

Comment & Trackback

No comments.

Comment feed

Comment





文中に以下のHTMLタグを使用することができます。
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>